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【VIVA‼︎ 富士山キングダム】建国趣意書

■■■ はじめに ■■■

生まれた事に意味なんてない。 『子孫繁栄』という使命があるだけだ。
でも、生きていく事には意味がある。
子孫繁栄という使命を全うするために、

『DNAでは伝えられない【生き方・考え方】を学び、伝承していく事』だ。

これが、9歳で突然父親を失い、18歳でようやく辿りついた自分なりの答えで、現在でも それ以上の答えは見つかっていない。

ところで、今から2千年前、日本は登呂遺跡の時代、つまり弥生時代後期でした。
それでは、今から2千年後、日本はどんな国になっているかを想像してみましょう。

脈々と続く人類の歴史の中で、
2千年前も、現在も、そして2千年後も変わらないであろう事を考えてみましょう。
そうすれば、自分たちが未来に向かって進むべき『不変の道』が見えるはずです。

人は皆、未来を託されて生まれてくる。
2千年前も、現在も、2千年後も。
そして、お母さんとお父さんの願いはただ一つ。

こども達に、『幸せであって欲しい』ということだけなのではないでしょうか。

しかもこれは、人類に限った思いなのでは無く、動物や植物をはじめ、全ての生命に共通した願いなのではないでしょうか。

つまり、私たちは、「幸せを追求するための『生き方・考え方』を学び、伝承していく」ことに意識を集中する必要があります。

富士山キングダムでは、これを『教育』と呼ぶことにします。



■■■ 富士山キングダムとは? ■■■

富士山キングダムは、Well-beingをテーマにした国づくりゲーム(教育の実践場)です。

年齢や性別、国籍、障害の有無などにとらわれず、
『真のインクルーシブ社会を実現し、
夢や希望、そして愛に満ちた平和な未来を創造する』

というミッションをクリアし、
世界文化遺産『富士山』を中心とした、文化・芸術圏を創出しよう!

それは、取り引きや駆け引きではなく、信頼や思いやりで成り立つ『コミュニティ・ネットワーク』です。

具体的には、富士山キングダムというテーマ・コミュニティを舞台に

①やりたいことを、
②やりたい人が、
③やりたいようにやる。


そして、

❶個性や得意を発揮できて、
❷お互いを認め合い、支え合える仲間がいて、
❸個性や得意で生きていける。


そんな未来を作っていくのです!

そのためには、

『弱肉強食』という、自由競争の市場に身を置くのではなく、
『適者生存』という、調和的な社会に身を置くのが得策と言えます。


なぜなら、自然界は『適者生存』で成り立っているからです。
人間も自然の一部である以上、自然から学び、自然の法則に従った生き方が求められます。

『弱肉強食の市場』とは、グローバルな市場とも言えます。
モノの価値は、高いか安いかで測られ、人間の価値は、生産性が高いか低いかで測られてしまう世界です。
ここでは、競争が激化し、個々の能力や生産性によって人間の価値が評価されます。
このような社会では、人々が本来持っている個性や特性が十分に発揮されず、互いの違いを尊重することが難しくなってしまいます。

一方で、富士山キングダムが目指すのは、『適者生存の社会』です。
この社会は、ローカルな市場とも言えます。
多様性が重視され、個々の人々が自分の強みや特技を活かし、
無理なく自分らしく生きることが尊重されます。
それぞれが互いに支え合い、補い合うことで、
共に豊かで幸福な生活を送ることができるのです。

富士山キングダムでは、経済的な成功や物質的な富だけではなく、
精神的な豊かさや人間関係の質が大切とされます。
お互いを信頼し、思いやりを持って接することで、
真のインクルーシブな社会を築き上げることができるのです。

さらに、この国づくりゲームは、現実社会でも実践可能なアイデアや行動を促進します。
プレイヤーは、富士山キングダムで学んだことを現実の生活に活かし、
より良い社会を作るための一歩を踏み出すことができます。
これにより、夢や希望、愛に満ちた未来が現実のものとなるのです。

富士山キングダムとは、ただのゲームではなく、私たち一人ひとりが共に築き上げる理想の未来への道標なのです。


■■■ well-beingの定義 ■■■

富士山キングダムでは、以下の3つを満している状態を『well-being』と定義します。
❶個性や得意を発揮できる
❷お互いを認め合い、支え合える仲間がいる
❸個性や得意で生きていける


反対に、この3つ全てが欠けた状態を、『貧困』または『孤独』と定義します。


■■■ 自然との共生(ローテクのススメ) ■■■
・well-beingの定義❶❷を満たすプログラム

こんなに便利で裕福で長生きなのに、
こんなに忙しいのは、なぜでしょう?
こんなに心が貧しいのは、なぜでしょう?
こんなに幸福度が低いのは、なぜでしょう?

※日本は、平均寿命が世界一、幸福度はG7で最下位

技術的に便利になり、裕福になると、他者との協力がなくても解決できることが多くなります。
しかし、この事が多くの歪みを生じさせます。
他者との接触が少なくなる分、心の問題が頻発します。
これは、人間が、社会的な生き物である以上、避けられない問題です。

富士山キングダムでは、自然と遊び、自然に学び、生きる力を充実させる教育をおこないます。
具体的には、電気や化石燃料を基盤とした
現代文明に、依存しすぎない『ローテク体験』や、『自然との共生』に根ざしたプログラムを提供します。

野山で自然と戯れ、その恵みに感謝する『自然との共生』や、
自然の法則を利用する『ローテク体験』という不便さの中で、
共に協力し、問題を解決していく事で、
個々の存在の意義を見つけ、
充実感や幸福感に満たされる事ができます。


■■■ 人との共生(アウターネット理論) ■■■
・well-beingの定義❷❸を満たすプログラム

私には、『アウターネット理論』と言う、人生攻略の手法を説いた自論があります。

その根幹となる考えの一つに、コーパスという、
テキストや発話を大規模に集めてデータベース化した言語資料の分析結果があります。
例えば、英会話は、100単語で日常会話の約7割、2,000単語で約9割をカバーする。
そしてこれは、どの言語においても概ね同じ結果となります。

では、この『語』を『人』に置き換えたらどうなるでしょう。
人生における諸問題は、よく知る100人で人生の7割、2,000人で9割の問題を解決できる。
とも言えるのではないでしょうか?

言語において少数の単語が大部分のコミュニケーションをカバーするように、
人生の多くの問題や課題も、限られた数の人々との関係や知識で大部分が解決できるのではないでしょうか?

この視点をさらに展開すると、
例えば、100人の「よく知る人々」が家族、友人、同僚、先生、師匠など、
その人にとって重要な人物であるとします。
彼らとの関係や知識の共有は、日常生活における多くの問題や困難を乗り越えるための支えとなります。
彼らからのアドバイスやサポートが、その人の人生の70%の問題を解決する力になる、
という仮説が立てられます。

さらに、2000人という数は、より広範な人脈や社会的ネットワークとなります。
この規模のネットワークがあれば、専門的な助言を求めたり、
特定の分野での問題を解決するためのリソースを見つけたりすることが可能になるのです。
こうした広いネットワークがあれば、
日常的な問題の90%をカバーし、
解決策を見つける事ができると言えます。

この考え方は、人生において他者とのつながりがどれほど重要かを示しています。
少数の深い関係が、私たちの幸福や成功に大きく寄与するというのは、
多くの心理学研究とも一致します。
これを拡張し、広い人脈や社会的ネットワークがさらなる問題解決の鍵となることも、
現代社会においては非常に現実的な考え方です。

このように、「語」を「人」に置き換えることで、
私たちが築く人間関係の重要性や、
その関係が人生において果たす役割を再認識することができるでしょう。


■■■ アウターネット理論の実例と考察 ■■■

例1)
私の経営する『アウターネットワーク』という会社の約7割の売り上げは、
100のお得意様からなり、約9割は2000以内のリピーター様からもたらされるものです。
同様に、地域に根ざした会社の多くは、概ね同じ結果となっています。

例2)
弊社の運営するアートギャラリーでは、
まちの芸術家による展覧会が、月ごとに開催されています。
来場者の9割以上は、芸術家の知り合いであり、
アート作品を買う人のほぼ100%は、芸術家と特に近しい関係にある人です。

しかし、まちの芸術家の殆どは、アートだけで生活が出来ていません。

これはなぜでしょう?

芸術家の殆どは、芸術家同士のコミュニティに属し、
それ以外の知り合いが少ない傾向にあります。
売るほど絵がある芸術家は、友人の芸術家の描いた絵を買うことは殆どありません。

これは、英単語で言うと、殆どの人が『I』となります。
当然ですが、『I』だけでは会話が成り立ちませんね。

『l l l l.』と言われても、「はぁ?」となるだけです。

『I』さんがいたり、『have』さんがいたり、
『a』さん、『pen』さんがいるからこそ、
『I have a pen.』 という流れが生まれ、
会話が成立するようになります。

では、この芸術家は、どうしたらアートだけで生活が出来るようになるでしょうか?

アウターネット理論に基づく考察では、
芸術家同士のコミュニティを含む多様な知り合いを2,000人以上作る事で、
この問題は解決できることになります。

富士山キングダムでは、この数を、富士山の標高に合わせて、便宜的に3,776人に設定します。

まちの芸術家と同様に、
個人経営の有機農家が、それだけで経済的な自立ができないのは、
有機農家同士のコミュニティ以外の知人が少ないという事が大きな理由です。

例えば、
自分が売るほどキュウリを作っているのに、仲間の有機農家が育てたキュウリを買うことはないでしょう。

しかしこれが、キュウリを作っていない芸術家の友人だったら、
キュウリを買ってくれる可能性はグッと上がるはずです。

逆に、絵心のない有機農家は、
大切な人へのプレゼントとして、
芸術家の友人の絵を買ってくれるかもしれません。

このように、『適者生存』という調和的な社会に身を置き、
アウターネット理論に基づく、多様な人達とのネットワークを構築することで、

❶個性や得意を発揮できる
❷お互いを認め合い、支え合える仲間がいる
❸個性や得意で生きていける


という課題は解決され、well-beingが実現されるのです。


■■■ 教育・道徳・経済の融合 ■■■

教育、道徳、経済の融合は、
富士山キングダムにおける重要なテーマであり、
持続可能な発展と人間の幸福に向けた取り組みの中核を成します。
これら三つの要素が相互に影響し合い、調和を図る事が肝要です。

教育の役割
教育は、知識や技術を提供するだけでなく、
個人の人格形成や社会的責任感の醸成にも寄与します
。教育が単に経済的成功を目指すものに偏ると、
人間の倫理観や社会的責任が軽視される危険性があります。
逆に、道徳教育を重視することで、
経済活動においても倫理的な判断を下す力が養われます。

◆道徳の重要性
道徳は、社会やコミュニティの秩序を維持し、
個人が他者と調和して生きるための基盤です。
道徳的価値観が欠如すると、
短期的な利益追求が優先され、
長期的な持続可能性が損なわれる可能性があります。
経済活動においても、道徳的な基準が導入されることで、信頼性が高まります。

◆経済の影響
経済は、社会の物質的な基盤を支える重要な要素です。
しかし、経済成長が唯一の目標となると、
環境破壊や格差拡大といった問題が生じます。
経済活動が倫理的で持続可能なものであるためには、
教育を通じて道徳的な価値観が浸透することが必要です。
これにより、経済活動が社会全体の福祉に貢献する方向へ導かれます。

■■■ おわりに ■■■

富士山キングダムは、
2千年後の『Love & Peace』を信じる
3,776人の多様な仲間と共に作る『テーマ・コミュニティ』です。

『遊VIVA・学VIVA・みんなVIVA』を合言葉に、
『Real Japan Live Experience 』 な体験を提供する事で、教育・道徳・経済の融合を果たし、
『真のインクルーシブ社会を実現し、夢や希望そして愛に満ちた平和な未来』を創造します。

教育、道徳、経済の融合は、個々の分野が相互に補完し合いながら、
社会全体の福祉と持続可能な発展を目指すために重要です。
これにより、経済的な繁栄だけでなく、
倫理的で調和のとれた社会の実現が期待できます。
教育によって育まれた道徳的価値観が、
経済活動における倫理的判断を支え、
持続可能な社会を築く基盤となります。
このようなアプローチは、
未来の世代に対しても豊かで調和のとれた社会を提供するための鍵となるでしょう。

富士山キングダムが一つのモデルケースとなり、
各地に飛び火していくことを願ってやみません。

記:植村 勝博